ナナの漫画徒然日記 その21(没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた@COMIC 第2巻)

どうもナナです。

今日読んだのは『没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた@COMIC 第2巻』です。

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おすすめ度【56】

あらすじ

 晩酌を楽しんでいた男は、気づけば異世界の貴族の五男・リアムの肉体に乗り移っていた。
憧れの魔法を練習する気楽な日々をおくっていたが、属性魔法の習得はもとより精霊を召喚したり、強力な使い魔を得たり、どんなに難しい魔法もマスターしていく!
没落予定だった実家からの独立を目指して冒険者になった彼は、いつのまにか世界屈指の魔術師どころか、より位の高い大貴族に成り上がっていくのだった!

総評・感想

 さて、今回読んだのは『なろうシリーズ』『成り上がり系』『異世界転生』『チート性能』といった形の典型的なものです。おすすめ度から察していただけると幸いですが、正直あまり面白くなかったです。というのも設定が分かりづらいのと伏線のはり方が下手過ぎるというのが挙げられます。

 魔法については、魔法の同時使用は素数の数でしか発動しない、そういった仕組みを主人公が異世界転生っぽく見つけて「なるほどね!」とするならともかく、出自が怪しい領主含めた貴族に狙われている良く分からない奴(後に判明するとは思います)が、「素数だ!」とドヤ顔で言ったり、国宝級の便利アイテムを突然くれたりと、超展開に読者置き去り状態で話が進んでいきます。

 貴族制の話にしても、国に貢献しない貴族は3世代で終わりその後没落する。仕組み自体はあるにしても、国に貢献する内容が『国の脅威となる魔物を討伐・封印する』とかで一番簡単なのが『娘を皇帝の妃にする』ってどこからツッコミを入れればいいのか分かりません(笑) そもそも国に貢献するって準騎士爵とか準男爵とかで、国からお給金支給されてません、役職や奉公等にもついてませんってレベルに適応するもんだと思ってた。伯爵クラスで貢献してないってどういうこと?という疑問もわく程。

 次に伏線についてですが、そもそも伏線と呼べるだけのものがなく父親以上のお偉いさん(つまり侯爵とか辺境伯とか公爵クラス?)の前で使い魔を見世物にするつもりはない。と啖呵を切った後に、第一王女殿下に同様に言ったら表裏一体だと言われるんですが、結局どっちもお偉いさんじゃね?と思ってしまうのは気のせいですかね?

これがギルドマスターぐらいのいわゆる平民とか上級冒険者ぐらいの人に、見せてくれって言われた後でなら分かるんですが、いまいち偉い人ともっと偉い人に言われるって構図がインパクトに欠けている気がするんですよね。

 あと最後にもう一つ伏線について。

 邪龍でも神龍でもいいけど、封印って一貴族のボンボンが簡単に解けるようなもんなんですか??それどんだけ柔い封印なんでしょう?と思いました。

 新しく何か読みたいなぁということであれば別のものをお勧めするかなぁという感じでした。

でわでわ~